通勤時に意外とちまちま読めることに気づき、今年は人生のこれまで読んだ本の倍くらい読みました(これまでが読まなさすぎた)。読書という行為のハードルが下がったおかげで本って面白いなとようやく気づけた年でした。そもそもゲームで好きなのがお話が面白いモノなので、本は当たり前ですが物語でしか魅せられないのでキャラ描写とかがむしろ映像作品とかよりも濃密で、具体的な絵がない分脳内で想像するのが楽しいんだなということに気づいた。あと、自分で読みたいと思った本だけでなく他の人がおすすめしてくれた本を積極的に読むことを心がけてみました。おかげでいろんなジャンルを読めて世界が広がったな。
- 三体
- 嫌われる勇気
- アルケミスト
- 夢を叶えるゾウ
- 仕事は楽しいかね?
- 鋼鉄都市
- 君の膵臓をたべたい
- 幸せになる勇気
- お金の向こうに人がいる
- 殺戮に至る病
- アウトプット大全
- 時砂の王
- ペンギンは空を見上げる
- サピエンス全史/ホモデウス
- アルジャーノンに花束を
- 素晴らしい新世界
- あなたの魂に安らぎあれ
- 果てしなき流れの果てに
- 世界で一番透き通った物語
- 幼年期の終わり
- 全てがFになる
- 新世界より
- 夜と霧
- The Present
- ビール「営業王」 社長たちの戦い 4人の奇しき軌跡
- 宇宙に命はあるのか 人類が旅した一千億分の八
三体
↓ネタバレあります
中国SF、ラスト二冊だけ積んでたので読み切った。人類の終わりのシーンはこうなんとも言えない気持ちになりました。あ〜ああっけないなあ、というか、物語のエンディングを見てる時の気持ちっていうか、失われていく思い出に想いを馳せるというか..しばらくぺらぺらの紙が怖くなった笑次元の話は面白くて、なんというか"悟る"って四次元の視点を手に入れて三次元を全て同時に見通すことなのかなとか思ったりした。
嫌われる勇気
去年の年末から仕事に悩み、自己分析を色々した結果、MBTIに辿り着き、INFPにおすすめ!と書かれていて、よく名前聞くし読むかと思って読んだ。確かに私がすごく共感できる理論が書いてあって、かなり生き方の指針を決める上で標となる本だなと感じました。ここからかなり自分の価値観を具体的に言葉にすることができるようになったと思います。あと、邪な考え方ですが、本文が対話形式なので、主人公の青年がおじさんに絆されていくように見えてしまい、謎の萌えを開拓してしまいました。対話形式の自己啓発本全部にこの概念を適用できてしまう恐ろしい考え方です。
アルケミスト
これも同じページでINFPにおすすめされてた本。狙い通りこの本もかなり心に残りました。結構比喩やメタファーが多く詩的な本なのですが、多分、昔だったらなんとなく言ってることはわかるけどよくわかんない本だなと思ってたと思うので、自分も物事の捉え方が年齢とともに変わっているんだなとなんとなく自覚したりするなどしました。
夢を叶えるゾウ
またしても同じページでおすすめされていた本。いわゆる自己啓発というジャンルは、なんとなく斜に構えて、手に取ることがこれまでの人生ではなかったのですが、この本はそもそも読む前や読んでいる間自己啓発というジャンルであることに気づかず読み終えたので、あとからこういう本が自己啓発というジャンルなんだと知り、思ってたよりも身近に読めたというか、もっと高尚なイメージがあったので、日々に活かせる新しい考え方を知ることができるいいジャンルだなと理解を改めました。また、どこかで、自己啓発本はいいけどスタートとしてそれで考え方の土台を作って、それ以降は普通の物語の本とか別のジャンルとかそういうのを読んだほうがよっぽど勉強になる、自己啓発本ばかり読んでても仕方ないよ、って書いてあるとこがあり、たしかに自己啓発本は手段であって、具体的ないろんな知識や知見の吸収先は別のところにたくさんあるから偏らない方がいいんだなというのも勉強になった。この本で学んだことでためになっているのは、とにかく何でもいいから行動すること、これにつきますね。あとは、やりたいけど成し遂げられないことがあるなら、やらざるを得ない状況に持っていくとか(テレビ断ちのためにコンセント抜くとか)、感謝を忘れない、とかですね。
仕事は楽しいかね?
またまた同じページでおすすめされてた本。自分キャリアに悩みすぎだろ。今でも悩んでますけど...この本で印象に残って今でも実践しているのは、毎日新しいことをすること、ですね。本当に些細なことでいいので、やったことない、知らないものを毎日経験する。これは我ながらいい習慣だなと思って続けています。あとは試すことに失敗はない、とかもいい考え方だと思います。
鋼鉄都市
SF本探してる時に刑事コンビものって聞いて、バディもの期待して読みました。バディもの感は最後の最後にぐわっっ!!と上がる感じで作中はガッツリではなかったけど、そこがむしろ狙ってないというか、途中ほんのりなおかげでラストが映えるなと思いました。昔の作品だけど、作中のアンドロイドに対する人間の取り扱い方の話(知性や創造性)とかは、AIが生まれてきた今にもそのまま通ずる話があるなあとそういう点でも興味深く読めました。結構翻訳が最初は取っ付きにくかったけど、だんだん慣れました。続編買ったけど積んでるから来年読みたい。
君の膵臓をたべたい
友達に勧めてもらったので読みました。有名なのが納得できる完成度の高さでした。名前は知っていたけど、こういうジャンルは絶対に自分からは手を出さないので、おすすめしてもらってよかったです。MBTIに手を出していたせいで、主人公二人の考え方や物事の捉え方のちがいをそういう軸で考えながら読んでいました。二人の考え方は真逆ですがどちらも理解できて、そして真逆だからこそ補い合い惹かれあったんだな〜と思います。二人は途中喧嘩もあったけどこんなに真逆なのに互いを拒絶することなく仲良くできていたのがすごいなと思って、日々違う考え方に対して拒絶するのではなくどんなもんじゃいと理解しようと歩み寄りたいなと思いました。
幸せになる勇気
嫌われる勇気を読んで非常に考え方に親近感を抱いたので、続編も問答無用で購入。一冊目ほど驚きはありませんでしたが、復習として改めて理解を深めるために読んでおいて良かったなと思うのと、あとこの本で新しくでてきて印象に残っているのは、愛というのは主語が二人になることである、というところです。言わずもがな自分だけでなく、そして相手だけを考えるのでもなく、二人を主語にして行動していくんだというのは、なるほどなと思いました。
お金の向こうに人がいる
Twitterでアフロ田中の作者さんがおすすめされてて、前から経済の話を一回理解したいなぁという思いもあったので読んでみました。この本はかなりおすすめできるし、多くの人に読んでほしいと思いました。経済とか資本とか税金とかいろいろいうけど、まずそもそもお金とはなんなのか、何のために生み出されたシステムなのか?というところに目を向けている本はなかなかないと思います。お金は、金払ってるんだから当然、という思想ではなく、何かしてくれた対価として払うもので、金はただの手段であり、本来は人間がうまくいろんなことをスムーズにするために生み出しただけのもので、老後のためにお金を貯める!とかそういうのではなく、もっと大きな視点で、人間社会のサイクルに目を向け、自分だけで完結するのではなくもっと広く、そして本質的なところについて考えてみてほしい、という提案は、かなり考えさせられましたし、今後意識していきたいと思いました。
殺戮に至る病
友人におすすめされて読んだミステリ。ゲームでは結構謎が多いシナリオ系に興味があってよく手を出すのに、本のミステリは案外手を出していなかったので久しぶりのミステリでした。噂に違わず、最後までしっかり騙されましたね。
アウトプット大全
これもたしかINFP向けおすすめ本だったような...物事をアウトプットすることの効果、おすすめのやり方などが書いてある本です。確かにアウトプットは大事だよねと知っていたつもりでしたが、その認識を遥かに上回る、アウトプットの重要性を教えてくれました。これを読んでいこうそれこそこのブログを再開し、感想や日記などいろんなものを残すようにしたり、朝はアウトプットの時間にしたり、勉強する時などもインプットとアウトプットを意識して行動したりしました。おかげでこの一年かなり充実して過ごせたし、成長できたなと実感しております。とってもおすすめの本です。
時砂の王
SFおすすめ探していてサクッと読めておすすめと書いてあって買ったやつ。本当にサクッとよめる小粒なSFでした。普段翻訳SFばかり読んでいるので日本語だとなんか臨場感あるなと思って読んでた。
ペンギンは空を見上げる
友人の方におすすめしてもらって読みました。小学生の話ということで、なんか中学受験で問題文になりそうだなという妙に懐かしい気持ちで読んでました。素朴な話で、心が温かくなりましたね。純粋な気持ちを見ると心が洗われますね...
サピエンス全史/ホモデウス
INFJを理解するっていう名目でおすすめされてて、興味を持ち読んでみました。INFJがどうとかそんなことよりも、書いてある内容がかなり衝撃というかパラダイムシフトというか、今まで当たり前だと思っていた価値観が全部覆されて、しばらく謎に落ち込むくらい驚きの本でした。嫌われる勇気とは別ベクトルで、自分の価値観を新しくしてくれた本です。読む前の自分にはもう戻れないと思います。それくらい私にとっては衝撃でした。
アルジャーノンに花束を
本屋でなんか本買いてえ!!ってなって、名前有名だしハヤカワだし!と思って買って読みました。私にとっては、思ってたよりはあまりインパクトはなかったかな〜。
素晴らしい新世界
こっちは、サピエンス全史で引き合いに出されていた本で、ユートピアとはなんぞや?っていうのに興味を持って読みました。これもサピエンス全史に準ずるくらい結構衝撃的でした。
あなたの魂に安らぎあれ
こちらも友人の方におすすめしていただいた国産SF。上にも書いたけど翻訳SFしか目に入らないので日本のものを読めて良かった。なんというか、死生観とかそういうところってお国柄でますよね。物語中の僧侶のような存在も、国産ならではだなと感じました。いい感じにハラハラさせられ、かつ色々考えさせられる、バランスの良いSFだったと思います。続編も買っちゃったので来年読むぞ。
果てしなき流れの果てに
おすすめSF収集してた時にチェックしてた国産SF。最後の後書きでこれが連載でオチは初め決まってなかったって書いてあってびっくりした。そんなにインパクトは大きくなかったけど、続きが気になるドキドキ感は味わえたかな。
世界で一番透き通った物語
Twitterでおすすめされてて、インディーゲームをやった時みたいな満足感のある読後感って書いてあり俄然興味を持って読みました。なるほどなーー!とオチにはすごく感心した。たしかにプレイ時間3時間くらいのギミックがなかなか洒落てるインディーゲーム感ある。
幼年期の終わり
めちゃめちゃ有名な海外SF。元々知ってて興味はあったけど、具体的な後押しになったのは、たしかFF14のFATEの名前の元ネタSFが有名どころがたくさんあって、履修してみたいなと思ったのがきっかけだった気がします。これは、私の読解力や感受性が足りないんだと思うんですけど、とくに特徴的だったりインパクトのあるところがあまり見つけられなくて、どうしてこんなに有名になったのか、あんまりしっくりこなかった....でもやっぱり人類の終わりシーンはなんか独特の気持ちが沸き起るなあ。
全てがFになる
これも友人におすすめされて読んだ、有名ミステリ。タイトルの意味が途中でなんとなく推理できて、当たってて嬉しかったな。デバッグって、ある種ミステリなんだなと思いました。あと、事件の舞台になった、人との接触が極力デジタル化されている仕事場、主人公は理想的だって言ってたけど、コロナ禍を経た今見るとそうでもないぞ!と思った笑
新世界より
国産SF、同じ作者のクリムゾンの迷宮を昔読んで結構面白かったのと、各所でおすすめされていたので読みました。最初は長いな!とおもったけど、読み始めると夢中になって、最終巻は久しぶりに夜更かししてしまいました。
夜と霧
https://jinjibuchou.com/ranking
ここでおすすめされてたのと、友人からおすすめされて、普段は絶対に読まないジャンルだけど読んでみました。極限状態を経ることで実感できる、人間とは、"何かを決めるもの"であるという理論は肝に銘じていきたいと思いました。
The Present
親に勧められて、これは英語だからこそいいところがあるよと言われて気になり、初めて英語の本を自力で最後まで読みました。教訓にもなるし、なんだか読後感は爽やかでした。今が一番大切、という話は今でも日頃意識しています。
ビール「営業王」 社長たちの戦い 4人の奇しき軌跡
ビールの社長さんの人生エピソード取材記、友人の方におすすめされて読みました。これは絶対に自分だったら手を出さないジャンルの上、さらに「ビール」も「営業」も、私にとって身近の対極にいる存在なので、興味を持てるかなぁと思って読み始めましたが、どんな属性であっても、「人」は「人」であり、私は人の生い立ちというか人生を聞くのが面白い人間なので、むしろ真逆の立場にいる人たちの価値観やモノの捉え方を知ることができてすごく面白かったです。さらに、四人全員タイプが違うところもすごく面白かった。
宇宙に命はあるのか 人類が旅した一千億分の八
こちらも友人にお勧めしていただいた、NASAの研究開発職の人が宇宙研究についての歴史みたいなのを語っている本です。私はSFは好きなのですが現実の宇宙開発にはあまり興味がない人間だったのですが、この本を読んで、なんというか宇宙への人間の熱意とロマンを感じることができ、興味を持つきっかけになりました。なんというか人類の宇宙への熱意の歴史に思いを馳せることができる、いい本だと思います。